中国、「ハイテクボード」を間もなく導入

「中国ベンチャー投資の父」とも呼ばれている全国人民代表大会(全人代)常務委員会の成思危副委員長は先日、武漢大学で講演を行い、中国はいますぐに新興企業に株式市場「創業板」を全面的に開放するには条件が整っていないものの、その前段階としての「ハイテクボード」の導入にはそれほど時間はかからないだろうとの見解を示し、次のように語った。

中国では「創業板」の創設を求める声はだいぶ前から根強く、関連部門はこれについて着実に準備活動を進めている。また現在、中国においてベンチャー投資は発展の最中にあるので、「創業板」の早期全面開放は時期尚早である。

しかし、ベンチャー投資市場の発展を加速させるため、成副委員長は中央政府に「創業板」解説に向けた3段階戦略を提言した。

第1段階は「ハイテクボード」を立ち上げること、収益力やポテンシャルなどを考慮してハイテク企業の株式上場を促すこと。

第2段階はベンチャー投資市場の発展情況に合わせてその規制を徐々に引き下げること。

第3段階は、「創業板」を全面的に開設、開放すること。

成副委員長によれば、中央政府はすでにこの提案を認可し、「創業板」の実現も遠い将来のことではないとの見通しを示した。