温家宝総理、アナン国連事務総長と会談

訪米中の温家宝国務院総理は現地時間12月7日午後、アナン国連事務総長とニューヨーク国連本部で会談した。

温総理は国連の役割や国連改革について「国連は世界の声を代表する権威ある組織である。国連憲章の主旨および原則はいまなお国際関係の基礎であり、その役割が発揮されなければならない」と指摘し、「同時に、国連は新たな情勢や任務、課題に直面して、合理的かつ必要な改革を進めなければならない。中国は国連改革のための諮問委員会(ハイレベル・パネル)を支持し、引き続き国連との協力を強化していきたい」と強調した。

これに対しアナン事務総長は、中国によるアフリカ経済発展への積極的な支援やアフリカでの国連平和維持活動への参加、中国政府のエイズ防止・治療対策への努力を評価し、温総理がエイズ患者の見舞いに病院へ足を運んだことに触れて、「これは中国政府のエイズ問題に大きな関心をもっていることを示すものである。エイズにできるだけ早く打ち勝つよう国際社会がさらに協力を強化することを望む」と述べた。