環境創新を推進し、対外開放を拡大する

 武漢市副市長  黄関春

 武漢市は華中地区の特大の中心都市で、全市の土地面積は8476平方キロ、人口総数は831万人、工業基盤が厚く、科学技術と教育が進んでおり、交通と通信が便利で、中国の経済地理の心臓部と見なされ、中国の区域発展の枠組みにおいて重要な戦略的地位と役割を持っている。

 投資環境が日ましに改善されている武漢市は、外国投資家が中国の中西部地区に投資するホットな地区となっている。200110月現在、武漢市の外資実際利用額は92億ドル、契約ベース外資利用額は118億ドルに達し、外資の利用規模とレベルは中西部地区の先頭に立っている。武漢に投資する国と地域は46カ国・地域に達し、世界最大多国籍企業500社のうち、40社が武漢に投資し、投資総額は23億ドルを上回り、300余社の多国籍企業は武漢に区域本部と事務所を設立した。

 改革・開放20年来、武漢市は投資環境、特にソフト環境を改善するうえで次のような一連の重要な措置を講じている。1、外国投資の法制環境の改善に力を入れ、前後して「武漢市外国投資企業管理条例」、「武漢市外国投資企業提訴管理規則」など外国投資を奨励、保障する地方的法規を制定、整備した。2、外国投資企業向けのコンサルティング、審査・認可、費用徴収、年間検査、提訴を一体化する共同執務制度を実行して、外国投資家がわりに短い時期に申告、立件から税務、税関、用地計画、水・電気の供給、従業員雇用などに至るすべての手続きを済ませることができるようにした。市長と外国投資家の対話制度を実行し、外国投資企業が建設、生産、経営の中でぶつかった難題をすかさず協調、解決する。対外投資誘致と貿易商談会制度を実行し、毎年「中国武漢国際機械・電子製品博覧会」「武漢経済貿易商談会」を開催し、外国投資と経済貿易協力の舞台を提供した。3、全市の各地区と各部門をカバーずる外国投資サービスネットワークを設置し、投資環境建設責任制を実行し、武漢の外国投資情報網を開通させ、投資政策と投資誘致の情報を集中して公布している。

 中国のWTO加盟後、武漢市はWTO規則の研究を急ぎ、関連法規と政策を整理、改正し、充実させ、政府機関の事務効率と法に依る行政の透明度をいちだんと高め、政府職能を着実に経済調節、公共管理・社会サービスの面に転換させ、国際慣例とリンクする行政環境を整備するように努めていく。

 それと同時に、武漢は外資利用の規模とレベルを高め、外国投資の方向を光電子IT産業、乗用車製造を重点とする近代的製造業、鋼材製造と新素材産業、バイオテクノロジーと新医薬産業、環境保全産業など「五大産業基地」および華中地区の金融商業貿易、物流、情報、科学技術・教育、観光など「五大機能センター」に導き、より多くの多国籍企業が武漢で区域本部あるいは研究開発センターを設立し、外資利用の質とレベルを高めることに努めていく。

 武漢は貿易企業、私営企業、「三資」企業(中外合作企業、合弁企業、全額外資企業)が国際貿易ネットワークをちくじ整備し、国際市場を大いに開拓し、対外貿易の産業化を推し進めるのを積極的にサポートする。「国外進出」という戦略の実施を加速し、実力のある上場企業、ハイテク企業、民営企業が国外で生産拠点を設け、研究開発機構を設立し、セールスネットワークを確立するのを奨励する。国外の仲介機構、代理業者との関係を強化し、労務輸出のルートを広げ、労務協力の規模を拡大する。

 武漢は武漢経済技術開発区、東湖新技術開発区(武漢・中国光電子ハイテクゾーン)、呉家山海峡両岸ハイテク科学技術産業ゾーンと武漢の輸出加工区などの開放・開発ゾーンの建設をりっぱに進め、開放・開発ゾーンに武漢の対外開放中における「窓口」役割と経済発展における推進的役割をよりよく発揮させるようにする。

 武漢はさらに大型経済貿易活動を行い、内外の交流と協力を幅広く繰り広げ、武漢の国際上の影響を拡大し、武漢の大開放、大協力、大発展を促進する。