人類の健康に必要な漢方医薬

  蘇揚

 記者は偶然の機会で、北京駐在チベット事務所の診療所の劉逢軍漢方医学教授の伝奇的な物語を聞いた。新分野を模索する気持ちから、私は劉教授が診察する12月初めのある日、その診療所へ行って見た。

 児童腎臓総合症に対し、現在西洋医学はホルモンでそれを抑えるしかなく、根治することができない。劉教授の治療を受けた児童患者は病状を抑えてから、西洋薬と漢方薬の服用をやめた。その後の一年余りの期間に、各項目の指標は正常であった。

 眼球後神経炎症で患者の両眼の視力は0.04しかなく、西洋医はこれを治療するよい方法がないが、劉教授のある時間の治療を受けて、患者の視力は1.5まで回復した。

 肝硬変の患者は重体患者に属するが、劉教授の一年間の治療を受け、保養した結果、患者の病状は明らかな改善が見られた。

 糖尿病と高血圧の患者は、西洋医学の理論によれば生涯西洋薬を服用する必要があるが、劉教授の治療を受けた大多数の人は西洋薬を服用しなくても指標が正常に戻った。

 劉教授の説明によると、漢方医薬の指導原則は「複雑なものを単純にし、単純化で複雑化を抑える」というもので、応用方法は「漢方医薬は病気を治さず、人体のバランスを調整するだけで、バランスがとれれば、潜在しているエネルギーが放出され、それで万病を治す」というものである。上記の理念に基づいて、劉教授は昔からの数万もの漢方薬店の処方を8つに簡略化し、精錬を経てカプセルの薬品を生産し、「八宝」に分けた。1995年、劉教授は香港華潤百貨公司の製剤部で1カ月診察を行ったが、受診に行く人は毎日百人近くに達し、地元でかなり大きな反響を呼んだ。実践は、劉教授が内蔵のバランスを調整するだけで、単純化した「八宝」薬品で肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓の五大循環系統を調整、保養して人体にバランスを保たせれば、万病を取り除くことができることを証明した。