中国の立場

 

江沢民主席、ブレア首相と電話会談

江沢民国家主席は3月9日午後、要請に応えてイギリスのブレア首相と電話会談を行った。

席上、ブレア首相は、イラク問題についての今のイギリス政府の立場を説明し、「国連の1441号決議は可決されてからすでに4カ月たったが、イラクが国連と全面的協力を行うという十分な証拠がなおも見られず、イラクが最後のチャンスを逃したことから、国連は一歩進んて措置を講じるべきだ」との見解を示した。

これに対し江沢民主席は、「3月7日、国連安保理はまたも国連の二機構からの報告を聴取したが、この報告は査察活動が進展を見せていることを改めて表明している。これからも査察を堅持し強化していきさえすれば、国連の枠組み内でのイラク問題の解決という目標は実現する可能性がある」と述べた。

江沢民主席は更に「今日の世界は多くの問題に直面しており、武力だけに頼っては問題を解決することができない。戦争は誰のためにもならない。問題の政治的解決に必要な時間は長くなるかも知れないが、その代価は小さく、また各方面の利益にも最も合致する」と強調した。


           『北京週報』日本語版 2003年3月10日