中国の立場

 

胡錦涛主席、戦争停止とイラク問題の政治解決を要求

胡錦涛国家主席は、25日北京で、中国を訪問したパキスタンのジャマリ首相と会見し、直ちに軍事行動を停止し、イラク問題を政治解決するという正しい軌道に改めて戻るよう関係国に呼びかけた上で、「中国政府は、戦乱の苦しみをなめているイラク人民への人道的援助を既に提供し、またこれからも提供していく」と述べた。

胡錦涛主席は、「戦争による人道的災難と地域や世界の平和、安定と発展への影響に中国が懸念を抱いており、戦争に反対し、平和を維持することは世界各国人民の共同の願いである」としたあと、台湾問題などでパキスタン政府が中国に与えた支持に感謝し、パキスタンを中国の信頼する、頼りになる友でありパートナーとみなす中国政府の態度を表明した。

これに対しジャマリ首相は、「パキスタンは中国との良好な協力関係を大切にし、台湾問題などでの中国の立場を支持していく」と述べたあと、中国のイラク問題での立場を高く評価し、平和を維持し、対話を通じて国際紛争を解決するというパキスタン政府の姿勢を示している。