中国の立場

 

イラク戦争は中国経済に大きな影響はない

ボアオ·アジアフォーラムの事務局長をつとめた竜永図氏は「アメリカの対イラク攻撃は、中国経済に大きな影響を及ぼすことはない」との考えを示した。

これは、竜永図氏が28日香港で開かれた投資シンポジウムで述べたもので、この中で「今回の戦争が中国に与えた最も大きな影響は石油である。現在、中国のエネルギー構造の中で石油はおよそ5分の1を占める。イラクから輸入される石油は輸入石油全体の1%しか占めていないことから、今回の戦争は中国経済に大きな影響を及ぼさないだろう」と述べた。

さらに竜永図氏は「中国では今年第一四半期、輸出は去年同期より50%伸びる見通しであるが、それは主に、アメリカの対イラク攻撃の懸念から早めに貨物を備蓄するためである。このほか、今回の戦争は結局地域戦争であることから、中国経済に大きな影響を与えることはない」と述べた。