中国の立場

 

中英外相がイラク問題について電話会談

中国の李肇星外相とイギリスのストロー外相が、31日夜、電話会談を行った。

この会談で、ストロー外相は、キャンプデービッドでの米英首脳会談の模様を紹介し、戦後イラクの配置に関するイギリス側の考えを述べたあと、戦後イラクの配置で国連が核心的役割を果たすよう期待した。

これに対し李肇星外相は「いまのイラク情勢は大きな懸念を抱かせる。戦争はイラク住民に多くの死傷者を出させ、深刻な人道的問題を引き起こし、湾岸地域の安定と、この地域各国の経済発展での不確定な要素を増やした。国連安保理が28日一致して可決した1472号決議は、イラクへの人道的援助を満たすため、“石油と食品の交換”計画の調整を決めたが、これは積極的意義がある」と述べた。

李肇星外相はまた「武力によるイラク問題解決は各方面の利益に符合しないことから、中国は軍事行動のいち早い終結と政治解決のため尽力することを呼びかけてきた。イラク問題の適切な解決は最終的には国連に依拠しなくてはならず、中国側は国際社会と共に、国際問題における国連の役割と安保理の権威を守っていきたい」と強調した。

尚、双方は、朝鮮の核問題や印パ情勢について意見を交換し、また国際問題についてこれからも連絡を保ち、協議を行っていくことを表明し合った。