中国共産党中央は2月26日午前、中南海の懐仁堂で民主協商会を開き、行政管理体制と機構改革の深化、中国共産党中央が第10期全国人民代表大会第1回会議に推薦する行政機構の指導者の候補者名簿と中国人民政治協商会議第10期全国委員会第1回会議に推薦する全国政治協商会議の指導者の候補者名簿に関して民主諸党派、全国工商連合会、無党派人士にその状況を通達し、意見を聴取した。中国共産党中央総書記の胡錦涛氏は会議を主宰し、重要演説を行った。

胡錦涛氏の重要演説の内容は以下のとおり。

中国共産党中央は中国共産党第16回全国代表大会が提起した任務に基づき、改革開放と現代化建設発展の必要性を包括的に考慮し、再三にわたり各方面から意見を聴き求め、『行政管理体制と機構改革の深化に関する意見』を制定した。中国共産党第16期中央委員会第2回全体会議は『意見』を審議して採択した後に国務院に提出し、国務院はこれに基づき『国務院機構改革案』を制定し、第10期全国人民代表大会第1回会議がこれを審議する。

新たな国家機構の指導者の人選と全国政治協商会議の指導者の候補者指名作業は適切かつ円滑に進められ、人民の支持を得られる国の指導機関と全国政治協商会議の指導機関を選出したことは、全国各民族人民が鄧小平理論と「三つの代表」という重要な思想を指導にすることを堅持し、中国共産党第16回全国代表大会の精神を全面的に貫徹すると共に、いくらかゆとりのある社会を全面的に建設するという偉大な目標を実現し、中国の特色ある社会主義事業で絶えず新たな局面を切り開いていくよう激励する上で、非常に重要な意義がある。中国共産党中央政治局はこれを非常に重視し、民主を十分に発揚し、再三にわたり協議した上で、真摯に検討して人選の提案名簿を提出した。

中国共産党が指導する多党協力と政治協商制度はわが国の基本的な政治制度であり、国政において非常に重要な役割を果たしている。実践が証明しているように、「長期共存、相互監督、肝胆相照らし、栄辱を共にする」方針を堅持し、党と国の活動において重要な事項は常に民主諸党派と全国工商連合会、無党派人士と協議し、民主を十分に発揚することは、政策決定の科学化、民主化に有利であり、また中国共産党の政権執行能力確立の強化にも有利であり、全国各民族人民を結集し指導して社会主義現代化建設を更に円滑に進めていく。わが党は一貫してこうした活動を非常に重視しており、毛沢東同志、鄧小平同志、江沢民同志を中核とする三世代の中国共産党中央指導グループは我々のために模範を示してきた。新たな中国共産党中央指導グループはこの優れた伝統を堅持して発揚させ、民主諸党派との協力活動を更に強化すると共に、最も広範な愛国統一戦線を更に強固にして発展させ、各方面の知恵と力を凝集して、全社会と全民族の積極性と創造性を発揮させ、心を一にして中華民族の偉大な復興を実現するため努力し奮闘していく。

同席する同士の皆さんは、一貫して国の大事に非常に関心を寄せており、長年にわたりわが党と緊密に協力すると共に、積極的に提言し、中国共産党の仕事と国の諸事業の発展に対し正確で確実な見解を数多く提出してきた。皆さんがこれまでと同様、言いたいことを思う存分言って、貴重な意見を提出することを期待している。

温家宝氏は『行政管理体制と機構改革の深化に関する意見』を通達した。

会議には中国共産党中央政治局常務委員の呉邦国、温家宝、賈慶林、曾慶紅、黄菊、呉官正、李長春、羅乾氏らが出席した。