第9期全国人民政治協商会議は国の中心任務をめぐり、改革と発展に向けた安定的な局面の創出に寄与しようと、テーマ別の調査、研究や視察を精力的に展開してきた。

第9期全国人民政治協商会議が提出した調査、研究報告書や特定プロジェクトの提案件数は、過去5年間で186件に達した。全国人民政治協商会議常務委員や委員の視察団は123団にのぼり、3300人余りが視察に参加し、報告書は103件に達した。

第9期全国人民政治協商会議は調査?研究活動で「言論を樹立する」ことを提起し、政府が当面また今後直面するだろう若干の重大な問題を解決するために、貴重な意見や提言を示してきた。また専門委員会の設置を調整して、人口資源環境委員会を増設したほか、各専門委員会の事務機構を充実させ、専門委員会の作業制度を制定し健全化させた。更に調査、研究活動の組織と協調性を強化して、民主諸党派や地方の政治協商会議、関係機関との協力を緊密にした。調査、研究課題の論証を強化して、その成果の実用化を重視してきた。

5年来、各専門委員会が行ってきた調査?研究は政治や経済、文化、社会生活での一連の重要な問題にかかわるものである。国有大、中型企業に現代的企業制度を確立する、国有経済の配置について戦略的調整を行う、非公有制経済を発展させる、就業と再就職の機会を拡大する、積極的な財政政策を引き続き実施すると共に適度に調整する、社会信用システムと信用制度を確立する、保険関連資金を証券市場で活用する、統一的かつ有効な国有資産管理体制を確立する、農業の産業化を促進する、農民の負担を軽減する、文化産業を発展させる、文化財の保護と利用を強化する、政治、法律関連の人材育成を強化する、法に基づく行政を全面的に推進するなどがそうである。

委員はテーマ別の調査、研究と視察に関する意見を採択した。多くが政策に関する積極的な提案であり、腐敗現象に消極的だといったものも含め、存在する問題への批評と監督に関する意見も一部にある。こうした意見や提案は、中国共産党中央と国務院、関係機関によって非常に重視され、中国共産党と政府の政策決定の過程で重要かつ参考となるものである。