人民日報：さきほど新政府が直面している任務が依然としてきわめて困難であると言及したが、とくに新期政府がややゆとりのある社会を全面的に建設するために良好な開始をつくり上げる任務を担っており、責任が非常に重いと言うべきである。新期政府が5年間の任期に、どんな目標と施政綱領を制定するかについてお聞かせ願いたい。

温総理：これは総理として今日真剣に答えるべき重要な質問であると思う。

私は今後の活動を4方面にまとめている。

一、一つの目標を実現する。それはつまり経済の持続的なわりに成長を維持し、同時に、絶えず人民の生活水準を改善することである。これを実現するには、政策の安定性と一貫性を引き続き維持し、内需拡大の方針を堅持し、積極的な財政政策を実施しなければならない。

二、二つのカギとなる環をしっかりつかむ。一つは経済構造の戦略的調整であり、もう一つは対外開放の継続拡大である。

三、三つの重要な経済問題をりっぱに解決する。第一の問題は就職と社会保障であり、第二の問題は財政の収入増加·支出節約であり、第三の問題は市場経済秩序の引き続き整備と規範化である。

四、四つの改革を推し進める。第一項の改革は農村改革。農村改革には農村税金費用改革、食糧買付·販売体制改革、農民補助方式改革、農村金融改革、農村医療制度改革などが含まれている。第二は企業改革。第三は金融改革。第四は政府の機構改革である。この案はみなさんも知っているように、カギは政府の職能転換であり、成敗はこの一挙にある。

これらの任務の完成を保証するため、次のような原則を把握しなければならない。一は農業と農村を重点の中の重点とし、都市と農村の協調的発展を促す。二は東部地区はチャンスをつかんで発展を速め、率先して現代化を実現する。旧工業基地の再編、改造、振興をより突出した位置に置く。西部大開発戦略を引き続き実施する。三はあくまでも内需拡大を主とし、同時にWTO加盟の絶好のチャンスをつかんで引き続き対外開放を推し進める。四は中央と地方の積極性をフルに発揮させる。五は科学教育による国の振興と持続可能な発展戦略を引き続き実施して、わが国の経済と社会に持続可能な発展を保たせる。六は発展のスピード、改革の力の入れ方を社会の受け入れ能力に適応させる。

『北京週報』日本語版　　2003年3月18日