中国国土資源部が今年3月に設立を認可した張家界国立地質公園は11月18日正式にオープンした。関係者によると、これは張家界の観光産業の発展を促進すると同時に、この地区の砂岩峰林など一部の珍貴な地質奇跡資源を保護し、合理的に利用する上で積極的な意義がある。
張家界国立地質公園は武陵源の砂岩峰林区、天門山のカルスト台原区、茅岩河の九天洞カルスト峡谷の洞穴区、桑植県の芙蓉竜化石保護区からなっており、総面積は3600平方キロ、その核心部分は有名な張家界風景区で、面積は573平方キロである。
説明によると、この公園は、砂岩峰林、石門の天橋、溝と谷、カルストの峡谷、カルストの洞穴、泉水と滝、渓流と湖沼、沈積構造地層の切断面、古生物化石など多彩な地質遺跡を含んでおり、その多彩でめまぐるしく変わる地貌の景観は人々にあこがれを抱かせる有名な観光地でもあれば、また名実相伴う「地質博物館」でもある。
地質遺跡は地球が長い地質進化の過程で、内外の地質作用によって発展し、残した貴重な、再生できない地質の自然遺産を指し、地球の発展史を研究する最も重要な証拠である。1992年、公園内にある武陵源は「地質と生態環境の全内容を全部ほぼ含んでおり」、「原始的に近い亜熱帯の景色、生態系」であることからユネスコに「世界の遺産リスト」に入れられた。
この地区に対する地質考察は20世紀の60、70年代から行われるようになったが、当時、湖南省地質局の科学者と技術者は武陵源の砂岩峰林地貌と桑植県の芙蓉竜化石を発見、確認した。地球の進化と変遷を探究するため、中国科学院地質研究所、英ロイヤル地質考察チーム、ベルギーの地質専門家、中国鍾乳洞探険隊などは前後して九天洞、黄竜洞などの地質遺跡を考察した。
11月中旬現在、公布済みの中国重点保護文化財のうち、山西省に119カ所あり、保有量が全国第一位を占めた。
山西省は中国で古代建築が最も多く残っている省で、総数は1万8000カ所に達し、「中国古代建築の宝庫」と称されている。また1万2000余体の歴代の彩色塑像を擁しているため、一部の専門家から「彩色塑像芸術博物館」とたたえられている。先史時代の文化遺物の数量も山西省が全国各省の首位である。
統計によると、山西省に保存されている移動できない文化財は3万5000カ所、収蔵している文物は50万点、国の有名な歴史・文化都市は5つで、公布済みの全国重点保護文化財のほか、省クラスの保護文化財が352カ所、市県クラスの保護文化財5600余カ所ある。
四川省の楽山大仏は今年前半の「顔洗い」工事に継いで、投資総額2億元の二期修理工事が11月から始まった。
関係者によると、まず1000余万元を投入して、主に楽山大仏に対し第二期の回復・改造工事を進める。工事は来年8月以前に終わる予定である。一は水壁をつくるなどの手段で、大仏の風化を防止し、仏身の水を流し、仏足の水による衝撃を防止し、仏足の平らな土台を修理する。これらの工事が終われば、大仏の数百年も姿を隠した蓮の花の台座が水面に現れ、大仏はこの大きな蓮の花の台座の上にあぐらをかいて座っている。関係資料によると、大仏の連の花の台座は年代が古いため、すでに風化しており、そのため、数百年このかた、連の花の台座を本当に見た人がいない。二は長江に沿って新しい桟道をつくる。観光客が日増しに増えているため、もとの九曲桟道にある文物がある程度破壊された。新しい桟道は一方通行の方式を採用し、もとの桟道の観光客を分流させ、新しい観賞ルートを形成させる。そのほか、楽山大仏は楽山から自貢までの自動車道路のそばにあり、景観区の環境保全の圧力がますます大きくなっている。風景区が相対的に静かで独立するのを保証すため、楽山は自動車道路のコースを変える。
今回の工事は楽山大仏に対する有史以来の最大規模の修理工事である。