中国の立場

 

中国政府、イラクへの軍事行動の即時停止を強く要求

中国外交部は20日声明を発表し、イラクへの軍事行動を即時停止し、イラク問題の政治解決という正しい道に戻るよう関係国に強く呼びかけた。

孔泉外交部スポークスマンが、この声明を読み上げたが、中国外交部のこの声明は、「アメリカなどの国は、国連安保理を避けてイラクに対し軍事行動を起したが、中国政府はこれに不安を抱いている。中国政府は、国連の枠組み内でのイラク問題の政治解決をこれまで主張し、安保理の関連決議の全面的かつ確実な実施をイラク政府に要求すると同時に、イラクの主権と領土保全は国際社会から尊重されるべきだと主張してきた。

国連安保理が去年11月に可決した1441号決議はイラク問題を政治解決させる上での重要な基礎である。1441号決議の厳格な実施を通じて、平和的手段でイラクに大量破壊兵器をもたせないようにすることは可能であると国際社会は見ており、中国政府はこの目標実現のためたゆまぬ努力を払ってきた。戦争は人道的災難を必ずもたらし、世界の安全、安定と発展に影響を与えることは必至であり、平和を守ることは、世界各国人民の共同の願いである。中国政府は世界の平和と安定の維持に尽力し続けており、政治的手段を通じての国際紛争解決を主張し、国際問題解決で武力を行使したり武力をもって威嚇することに反対してきた。関係国が軍事行動を直ちに止め、イラク問題の政治解決の道に戻るよう中国政府は強く呼びかける」としている。