1−3月期の中国原油需要の伸びが鈍化
国際エネルギー機関(IEA)が11日発表した5月の石油市場月報で、今年1−3月期の中国の原油需要の伸びが急激に鈍化したことが明らかになった。
月報によると、1−3月期の中国の需要は前年同期比4.5%増の日量650万バレルに達した。前年同期の19.3%増と比べて、伸びは小幅にとどまった。2005年通年でも前年比7.4%増の日量685万バレルと予測した。
IEAは需要の伸び鈍化の原因として、中国の原油価格政策の変更を指摘。国際市場価格が高騰する中で、中国政府が国内の小売価格を抑制したため、採算が取れなくなることを恐れた石油企業が大量の原油輸入を避けたと分析している。
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