2005 No.21
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電子業界再編、資産700億元の大型企業誕生へ

中国電子信息産業集団公司(中電、CEC)と中国IT最大手の企業グループである中国普天信息産業集団公司(普天)の合併計画が進められている。2003年末時点の中電の資産総額は396億元、普天は337億4000万元で、双方の合併が実現すれば、資産規模700億元を超える大型企業集団が誕生することになる。

国有資産監督管理委員会(国資委)規画発展局の関係筋は、「今年の『春節(旧正月)』から国資委内部では電子メーカーの再編問題について議論が交わされてきた」「2005年は、通信キャリアと電子メーカーの再編が二大構想となる」と説明した。同時に、今年4月から国資委が二大通信キャリアの合併に関して、その可能性を探っていることを紹介した。

中電と普天の合併について、業界関係者は、「国資委は、通信産業全体の再編問題を考慮して今回の決定を出したのではないか」と推測している。

情報産業部電信研究院の関係筋は、「今年は、中国の通信業界にとって、重要な年である。通信キャリアと電子メーカーの再編が二大構想ではあるが、通信キャリアに比べて、中電と普天の合併は容易なものだ」と語った。

二大構想のうち、通信キャリア再編のアウトラインはすでに確定という声が強い。中国移動と中国電信はほぼ現状維持、中国鉄通、中国衛通は規模が小さいために、それほど大きな問題はないが、中国聯通と中国網通の再編問題に関しては、内部管理や巨額の負債、中小規模の株主の権益保護など様々な壁を乗り越えなければならない。電子メーカーも通信キャリアと同様の状況にあるが、電子メーカーが直面している問題は、内部で解決できる。そのため、通信キャリアの再編が優先され、これが中電・普天の合併計画が遅々として進まなかった理由とされている。