温総理　「少数民族・民族地域の発展に特別政策を」

北京市で開催されていた中央民族工作会議が5月28日閉幕した。国務院の温家宝総理は閉会式に出席し、スピーチの中で次のように述べた。

今後一定の期間に、少数民族および少数民族地域の発展を加速させるには、科学的な発展観を徹底的に実行に移し、特別な政策・措置を取って、同地域の経済の急速な発展や社会の全面的進歩、人々の生活の目立った向上を促進することが必要だ。

少数民族地域の難題や課題を解決し、他の地域との格差を縮めるには、やはり経済の発展によるべきだ。そのためには次の5つの政策・措置が必要になる。

（１）道路、通信、電気などインフラ整備の強化

各クラスの政府にインフラ整備へのバックアップを求めるとともに、中央政府の建設関連予算や政策銀行の融資におけるインフラ関連支出の割合を増加させる

（２）少数民族地域の優位性を発揮

農牧畜業、農畜産物加工業、観光業といった経済的特色や優勢産業の発展を加速させ、鉱物資源の科学的プランニングや合理的な開発を進める。国の重要資源開発事業の少数民族地域における割合を増加させる

（３）体制・機構の刷新を加速

少数民族・少数民族地域をめぐる体制や機構の刷新を加速し、開放をさらに拡大する。国境地帯にある少数民族地域は地理的な優位性を利用し、国境貿易を発展させ、国境経済協力区を運営する

（４）生態環境保護の実施

経済発展と生態環境保護を両立させ、エコロジーと環境保護への対策を実施する。国は生態環境保護と関連活動への補償システムを構築する

（５）貧困扶助への取り組みを強化

少数民族地域での貧困扶助への取り組みを強化し、特に最貧困地域や遠隔地での取り組みに力を入れる。

「人民網日本語版」2005年5月30日