2005 No.23
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>> 経済

対中アンチダンピング発動件数、
9年連続世界1位  

WTOによると、2004年末までに、中国を対象としたアンチダンピングの提訴件数は600件を超え、25項目で発動に至った。発動を受けた件数としては、9年連続で世界一となった。同時に、中国が発動したアンチダンピングの調査件数も一躍世界第2位になっている。

上海WTO事務インフォメーションセンターの研究員、陸聖氏は、中国を対象としたアンチダンピングの発動件数が最多となったことについて、「中国経済と国際貿易の関係が密になってきたためだ」と説明。さらに、中国における調査件数が増加したことについては、「中国は徐々に、アンチダンピング措置を武器にして、自己防衛を始めた」とした。

しかし、陸氏は、アンチダンピング措置に対して過度の恐怖感を覚える人が多いことも指摘。「業界や企業では、アンチダンピング措置を発動されると関連市場が失われると憂慮する人もいるが、2002−2004年の調査では、アンチダンピング措置により打撃を受けた製品は、措置が発動されたケース全体の50%にも至らない」と説明した。

また、「中国が国際貿易の中で主導性を勝ち取るためには、企業が理性的かつ客観的にアンチダンピング措置を受け止めることが有効だ」という見方を示した。