繊維問題の重大性、米は十分に認識すべき
呉副総理
国務院の呉儀副総理は6月4日、中国を訪れているグティエレス商務長官、ポートマン米通商代表と会見した。呉副総理は会見の中で次のように語った。
▽繊維製品に対する米の緊急輸入制限(セーフガード)について
繊維製品(貿易)の問題は、中米経済貿易関係の発展が直面する重大な問題で、もし適切に処理できなければ、2国間の経済貿易協力プロセスに著しい影響を与えることになるため、中国はこれに強く注目している。繊維製品貿易の一体化(自由化)は、ウルグアイラウンドの重要な成果であり、現行の多国間貿易体制が生存していくための基礎の1つだ。繊維製品貿易の問題は、中国の国家計画と民生にかかわる重要な原則問題であり、米が中国の繊維製品(輸入)に対して制限を設けたことで、中国の繊維製品の生産はすでに著しいダメージを受け、中国の企業や人々の国際多国間貿易体制への信頼感は打撃を受けた。中国は権利と義務がほぼバランスすることを条件に世界貿易機関(WTO)に加盟しており、道理から言えば繊維製品貿易の自由化がもたらす権利を享受できるはずだ。米側がこの問題の重大性を十分に認識した上で、問題を適切な解決を促すよう望む。
▽知的財産権について
いかなる国にとっても、知的財産権制度の確立と整備、知的財産権への保護意識の向上には、段階的な発展のプロセスが必要だ。われわれは知的財産権の保護について一連の問題があることを否定しない。しかし、もっと見るべき点として、こうした問題は現在、重視され、絶えず解決されつつある。中国政府の知的財産権保護への決心と態度は一貫しており、各国の知的財産権権利人の合法的権利はいずれも中国で補償され、権利侵害やニセモノ・コピー商品はいずれも法により処分される。米側が中国の知的財産権事業が得た成果を正確に評価し、非難を抑えながら協力と交流を増やし、知的財産権保護事業の発展を共同で推進していくことを望む。
「人民網日本語版」2005年6月6日
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