2005 No.27
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中露「21世紀国際秩序に関する共同声明」
を発表

胡錦涛国家主席はロシアのプーチン大統領と7月1日モスクワで「21世紀国際秩序に関する共同声明」を発表した。この声明は、中国とロシア両国が現在の国際情勢と大きな国際問題における立場を表し、また両国がほかの国々とともに努力し、発展と調和の取れた世界を構築する考えを表明した。

この声明では、「現在、世界は歴史的な変化に直面している。平和と発展は相変わらずこの時代のテーマである。世界の多極化と経済のグローバル化は、すでに人類の発展段階の重要な趨勢となっている。しかしその発展のプロセスには、不均衡や矛盾が存在している。21世紀に人類が直面している中心的な任務は、全世界の平和、安定及び安全維持、平等、主権擁護、相互尊重、互恵と子孫の発展を確保する条件の下で、調和の取れた全面的な発展を実現することだ」と述べた。

この声明はまた、「人類はこれらの目標をともに実現させるチャンスを持っていると同時に国際テロリズム、大量破壊兵器の拡散、貧富の格差、環境の悪化、伝染病、国際犯罪、麻薬の密輸など多くの世界的なチャレンジにも直面している。共通の国際法の原則を基礎に、公正且つ合理的な世界秩序があってこそ人類が直面している問題を解決できる。世界各国は、主権と領土保全・相互尊重、相互不可侵、内政不干渉、平等互恵と平和共存の原則を厳格に遵守すべきだ」と強調した。

声明は更に、「各国が自国の国情によって発展の道を選ぶ権利、平等な国際問題に参加する権利、及び平等に発展する権利を十分に保障すべきだ。平和的に意見の食い違いと紛争を解決すべきで、一方的な行動や、強引に押し付ける政策、武力行使などを取ってはいけない。各国の事柄は、各国の国民が自主的に決めなければならない。国際問題は、各国の参加を基礎に、対話のルートと交渉によって決められるべきだ。国際社会は、対立と同盟締結という考えを徹底的に放棄し、国際問題への主導権を求めず、国をリーダー的な地位と付属的な地位と分けないべきだ」と語った。

声明は、「国連は国際問題で主導的な役割をはたすべきだ。国連の改革を推進するには、協議して一致に達する原則を基礎に、多くの加盟国の共同利益を十分に表すべきだ」と指摘した。

中国とロシア両国は、この声明で「新しい脅威とチャレンジを前に、さらに効果的な措置を講じて、大量破壊兵器及びその運搬手段と関連する材料の拡散を防止しなければならない。国際社会は、テロリストとテロ組織の人権への侵犯を強く非難しなければならない。この問題について、二重の基準を取ってはいけない」と指摘した。

この声明は、「国際社会がともに努力し、相互信頼、互恵、平等、協力の新しい関係を築き上げ、21世紀の国際秩序を確立する問題をめぐって対話を行うよう」呼びかけた。