2005 No.30
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>> 経済

05年上半期の乗用車販売が大幅増、
市場は回復へ

全国乗用車市場情報聯席会は、2005年上半期、中国国内の乗用車販売量が前年同期比15%増になったと発表した。乗用車市場は回復基調が続いている。

今年6月の乗用車販売量は29万6800台となり、再び月間販売台数の新記録を更新した。3月以来、月間販売台数の記録更新が続いており、上半期の全国の自動車販売量は、前年同期比15.6%増の145万7290台となった。

しかし対照的に2005年上半期の自動車生産量は、販売量を下回った。国内の大手乗用車メーカーの総生産台数は前年同期比わずか0.6%増の139万8447台となった。

この生産調整によって、約6万台あまりの在庫が消化された。その中でも深刻な在庫を抱えていた上海フォルクスワーゲン(VW)は、4万台の在庫処理に成功した。在庫消化に伴って、自動車価格の値下げ傾向も落ち着きを見せている。

全国自動車市場情報聯席会の饒達秘書長は、「上半期に、一部の乗用車メーカーは価格の値下げを発表した。しかし、その多くは04年末の値下げ競争ピーク時の価格を上回っている」また「04年末に比べて、今年上半期の自動車価格は全体的に値上がりしている」と指摘している。

消費者は、価格下落時には購買を控え、上昇時には購買に走る傾向がある。そのため、昨年末の急激な値下がりを見て買い控えをしていた消費者が、今年になって価格が上昇しはじめたのを機に、購買に走っていると考えられる。

この買い控え現象の解消は、乗用車市場に10%ほどの安定成長をもたらすと饒氏は予測している。しかし同時に、購買のピークはすでに過ぎており、今後は衰えていくともみている。

そのため、餓達秘書長は「下半期に、各乗用車メーカーは、生産企業が立てた販売計画を販売企業に実施させるというこれまでのパターンを改め、販売企業が立てた生産体制を実行するべきだ」と強調した。