シティグループ、中国の05年経済成長率は9%超と予測
26日付『第一財経日報』が伝えたところによると、シティバンクを有す世界的金融グループ、シティグループの黄益平董事総経理は中国の2005年の経済成長率が9.3%になる見込みだと述べた。
黄・董事総経理によると、05年の経済成長率は04年の9.5%を下回り、06年は8.5%になる見通し。その上で、「中国は経済発展のスピードがおさまり、軟着陸の体制にある」と語る。
その根拠として黄董事総経理は利潤率と投資の状況をあげる。まず、中国はエネルギー分野などを中心に高い利潤率を維持してきたが、下降状態にある。工業利潤率は04年は37%だったが、05年は10%台に落ち込む見込みだ。
また中国では現在、GDPに対し44%に相当する過剰な投資が行われている。過剰な生産がデフレをもたらし、銀行の不良債権を増加させ、経済成長が減速するというシナリオを黄・董事総経理は描く。中国政府によるマクロコントロールが行われており投資の状況は改善されてきているが、構造調整は避けられない。
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