2005 No.34
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中国電子企業ベスト100の利益率が53%の
大幅減

国家発展・改革委員会(発改委)経済運行局は17日、2005年上半期における中国の電子工業の利益総額が前年同期比5.5%減の336億元となり、利益率は約3%にとどまったことを明らかにした。これは1999年以来の低いレベル。

情報産業部によると、中国電子企業ベスト100の今年1−5月における利益総額は前年同期比53%減の48億元となり、特に、ベスト10にランクされた企業の中の6社が大幅な減益となり、京東方科技グループ、TCL集団、華為技術の赤字額が目立っている。

今年上半期における中国電子産業の工業生産額は前年同期比20%増となる1兆1496億元だったが、利益総額は336億元であり、利益率はわずか3%。業界全体が低迷期に陥っていることについて国家発改委経済運行局は、「激しい市場競争と価格戦争が主な原因だ」と見ている。

一方、外資系企業の電子製造業の生産額は累計前年同期比33.2%増の4340億元となった。外資系企業が業界の牽引力となっていることが明らかになった。

05年1−5月における中国系電子企業トップ100の売上高は累計前年同期比6%増の3132億元で、利益総額は同期比53%減の48億元だった。

国際的な買収やパソコン(PC)業界の回復基調が進んだことにより多くの企業が売上高を伸ばしたが、ベスト100にランクされた多くの企業の売上高が鈍化したかあるいは減少した。海爾グループの今年1−5月における売上高は前年同期比7.3%増の467元に達した。聯想控股(IBM事業を含まない)の成長率は1.5%(前年同期は16%)、創維グループでは3.4%(前年同期は23%)となった。

このほか、昨年の売上高が100億ドルを超えていた22社のうち、8社がマイナス成長となった。主な企業の成長率は、中興通訊がマイナス31%、熊猫電子グループがマイナス21%、上海広電(グループ)がマイナス22%、京東方がマイナス18%。康佳グループは、テレビと携帯電話事業が低迷を続けたことから、販売収入は20%減となった。

利益率の低下は電子企業ベスト100の共通した現象であり、京東方の赤字額は5億1500万元、利益率は前年同期比で181%減となった。TCLグループの赤字額は10億8000万元で、利益率は同期266%減となった。華為技術の赤字額は2億8000万元で、利益率は同期171%減となった。上海広電の利益総額はわずか1664万元で、利益率は前年同期比97.52%減となった