中国の対外貿易依存度、世界最高の80%に
過去16年間で、中国の対外貿易総額は、1000億ドルから1兆ドルに拡大した。これは経済のグローバル化が中国にも浸透していることを裏づける重要なデータである。一方、経済の対外貿易に依存している度合いを示す「対外貿易依存度(輸出入総額の対GDP比)」も上昇する一方だ。中国社会科学院の張宇燕研究員はこのほど、中国の対外貿易依存度はすでに世界トップの80%に達しており、先進国やその他の発展途上国を大きく上回っていると語った。
統計によると、1980年から2001年にかけて、アメリカ、日本、インド、ドイツの対外貿易依存度14%から20%の間で推移している。
一方、中国では1980年代初頭の対外貿易依存度は15%程度だったが、その後はうなぎのぼりに上昇している。商務部の統計によると、2002年の中国の対外貿易依存度は51%、2003年は60.2%となった。2004年には、輸出入総額の大幅な伸びに伴って、対外貿易依存度は80%近くに上昇した。専門家はこれについて、経済グローバル化が中国に浸透し、中国の世界貿易への参加度が強まっていることを示す生きた実例であり、世界経済の一体化が進んでいることを反映していると見ている。
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