2005 No.39
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新疆ウイグル自治区、急速に発展する段階に
入った情報化の事業

改革開放政策の実施以来、新疆ウイグル自治区(以下、新疆と略)は一連の情報化の発展を加速する政策と措施を前後して公布し、情報化発展のための望ましい政策環境を作り出した。情報化技術の広範な運用は自治区の経済・社会の発展を加速する上で大きく貢献した。

ユーラシア光ケーブル新疆区間、新疆南部と北部の光ケーブル・プロジェクトの2本目の新疆から外に向かう光ケーブル敷設の完成に従って、自治区全体を貫く基幹伝送ネットワークが形成され、新規に敷設された第5環状双回路長距離光ケーブルがすべての県・市に通じ、新疆南北部マイクロ波伝送回路と自治区全体の衛星通信ネットワークがすでに全面的に構築されている。2004年末までに、長距離光ケーブル回路が2万7300キロに達し、地元通信ネットワーク(LAN)の中継と接続光ケーブル回路は4万7000キロに達し、ブロードバンド・エンドポタールは33万8000に達した。LAN交換機容量は697万4000回線、移動電話交換機容量は641万3000戸に達し、そのうち、GSM移動交換機容量とCDMA移動交換機容量はそれぞれ総容量の86.9%と13.1%を占めるに至っている。自治区全体の固定電話利用者の総戸数は516万7000戸、普及率は26.3台/100人、移動電話利用者の総数は489万7000人、普及率は25.4台/100人に達した。

自治区全体ではすでにラジオ放送とテレビ、無線と有線、中短波とFM、衛星と光ファイバー・ネットワークなどの技術手段が互いに結びついた伝送ネットワークとラジオ放送・テレビ・ネットワークを作り上げられており、そのうち、ラジオ放送とテレビのカバー率はそれぞれ92.8%と92.5%に達し、カバー人口は1500数万人となっている。自治区クラスのラジオ放送局は5種類の言語を使い、8つのチャンネルで放送し、テレビ局は3種類の言語を使い、11のチャンネルがある。すでに敷設されたSDH幹線ネットワークは約5000キロで、全国のラジオ放送・テレビ幹線ネットワークとのドッキングを実現し、アナログテレビ、デジタル放送とデジタル・ブロードバンド業務、デジタル・テレビなどを含むさまざまな情報サービス・ユーザーはすでに120数万戸に達している。

インターネットの応用も急速に発展を遂げている。中国公用コンピュータネット(CHINANET)、中国科学技術ネット(CSTNet)、中国教育科学研究ネット(CERNET)など11社のインターネット・キャリアは、すべて新疆で接続業務を繰り広げている。2004年末現在、自治区全体には営利的サービス部門(ICP)119社、非営利的インターネット・サービス部門約1000社、登録された国内ドメイン名2579(EDUは含まない)、WWWサイト2272、ウェブサイト3056があり、自治区全体のインターネットと接続しているコンピュータは50数万に達し、インターネット利用者数は119万人を上回り、全国のインターネット接続総人数の1.3%、自治区総人口の6.2%を占めている。自治区全域の都市部の小学校、中学校(高校を含むものもある)にはあまねくマルチメディア教室あるいは電子教室が設けられており、コンピューター科目が開設されている。県クラス以上の各種類の病院はすべて病院情報管理システムが構築され、患者は医師の診察を受けることや医療費用などの状況を直接検索することが可能となっている。

ソフトウェア業、コンピューター情報システム・インテグレーション業と情報サービス業も速やかに発展している。新疆にはすでに36社のソフトウェア企業(そのうち1社は国の重点ソフトウェア企業である)、215社の情報ネットワーク・システム・インテグレーション企業、91の自主開発ソフトウェア製品があり、いくつかの IT中堅企業も現れており、電子情報専用材料、電子素子・部品を目玉とする電子情報製品製造業が逐次形成されている。2004年の自治区全体の電信業務収入は76億5600万元、電子情報製品製造業の工業生産総額は9億2600万元、売上収入は8億6400万元、工業増加額は2億6000万元、ソフトウェア業生産額は17億9000万元、情報サービス業の収入は11億5000万元となっている。自治区の大中型企業は情報化によって新しいパターンの工業化の建設の促進を積極的に推し進め、経済と社会の成果が見られるようになった。現在、自治区にはインターネットを利用して国際貿易を繰り広げている企業が200数社もあり、43社の自治区の重点企業は財務管理の100%コンピュータ化を実現し、70%の企業が生産の自動制御とCAD(コンピュータ補助設定技術)を応用している。情報インフラ・ネットワークの完備と情報技術の普及・応用に従って、年間約30億元規模の情報化建設のマーケットが形成された。

電子政務も速やかな発展を遂げた。2004年に、自治区人民政府は真っ先に各地区・州・市の各部門をつなぐ執務業務ネットワーク・プラットフォームを構築し、書類処理、資料管理、電子メール、政務情報、実務管理、情報の収集と編集、当直業務とその他の実務管理のネットワーク化を実現した。自治区全域のほとんどの庁・局機関は執務業務のLANを構築し、15の地区・州・市は党・政府・一般市民専用LANを構築した。ラジオ放送・テレビ光ファイバー都市VPN専用ネット、電信PSTNダイヤルネット、X25データ専用回路ネットなどを通じて、自治区と各地区・州・市、各庁・局部門、海外・外国駐在事務所および新疆駐在中央機関との広域相互接続を実現した。

「チャイナネット」2005年9月26日