中国企業による海外Ｍ＆Ａが急速に増加

中国商務部の関係筋によると、上半期に中国企業が海外企業を買収合併（Ｍ＆
Ａ）する方法で行った対外投資は昨年同期比182.5％増加し、中国の対外投資総額の80.6％を占めた。

商務部協力局によると、中国企業による海外Ｍ＆Ａは急速に増える傾向を示しており、中国の対外投資は今年も大幅に増えると見られている。

今年１〜９月期の中国の対外経済協力に関する商務部のレポートによると、１
〜７月期対外直接投資額は25億ドルに達した。そのうちアジアにおけるＭ＆Ａは全体の４分の３を占めており、ラテンアメリカ、北アメリカ、アフリカ、ヨーロッパにおけるＭ＆Ａは約１億ドルに達した。

１〜８月期、中国の対外工事請負と対外労務協力は大幅に増加した。対外工事請負は昨年同期比20.9％増の117億5000万ドル、対外労務協力は31.6％増の28億5000万ドルに達した。

地域別にみると、対外工事請負はアジアとアフリカに集中し、対外労務協力は日本、シンガポール、韓国、マカオ、香港、アルジェリア、ロシア、アメリカ、モーリシャス、ヨルダン、イスラエル、アラブ首長国連邦、台湾が中心。

業種別にみると、対外工事請負は家屋建築業、交通運輸業、石油化学業、電子通信業、電力工業に集中し、対外労務協力は製造業、建築業、農林牧漁業、交通運輸業、飲食・サービス業が中心。