9月乗用車販売台数16%増、年間で300万台
突破へ
全国乗用車市場情報聯席会によると、2005年9月、中国全土における乗用車の販売台数は、前月と比べておよそ4万台増加し、同16%増の28万6300台。1−9月の乗用車販売台数は前年同期比21.9%増の225万8544台で、年初予測の伸び率10%を大きく上回った。残り3カ月の平均販売台数が25万台を超えれば、通年の販売台数は300万台の大台を突破するものとみられている。
全国乗用車市場情報聯席会の饒達秘書長は、「10月は前月と比べると、販売台数がやや減少したが、11、12月には再び盛り返し、3カ月の販売台数は確実に75万台を超える」と予測。饒秘書長は、今年6月に乗用車の販売台数が29万6000台となり、今年1回目のピークを迎えた時点ですでに年間の販売台数は300万台を超えると予測していた。
今年下半期に入ってから好調な売行きをみせているのは、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)。3カ月の月間販売台数はともに前月比40%増で、乗用車の販売台数全体を押し上げた。そのうち、ミドルクラスのSUV(10−25万元相当)を生産する企業では、販売台数が急増。一方で、高級SUVでは、輸入車の売行きが伸びている。
また、吉利汽車、奇瑞汽車、夏利汽車、哈飛汽車といった中国国内メーカーでは、技術や品質が向上したと同時に、販売台数が急増。年末には前年同期比で40−100%増となる見通し。そのほか、価格競争力が向上したことや、一部の民間企業が新型モデルを年末または来年初に市場に投入するということもあり、来年もこうした国産車のシェアが大きく拡大するものと見られている。
専門家は、「たとえ10%の成長であっても、高成長と言える。中国の自動車業界は衰退に向かっているわけではなく、理性的な成長を遂げている」「GMやトヨタ、フォード、現代(ヒュンダイ)などの海外企業も中国で増産。これは、中国市場の潜在的な発展の可能性に自信を持っている証拠だ」と分析した。
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