2005 No.43
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外資銀行の中国資産は800億ドル、資本提携も盛んに

中国銀行業監督管理委員会(CBRC、銀監会)の唐双寧副主任はこのほど、「第2回中日経済高級フォーラム」の席上で、1981年に初めて外資系銀行が中国に進出してから、25年の対外開放を経て、中国における外資系銀行の資産総額が2005年6月末までに796億ドルに達したことを明らかにした。

唐副主任は、外資系銀行がすでに中国の銀行業の重要な一部となっているとした上で、外資系銀行の中国における展開に三つの特徴があると指摘した。一つには長江デルタ、珠江デルタ、環渤海湾経済圏を中心に放射状に進出していること、二つに、業務規模が急成長しており、外貨建ての貸付だけを見ると、そのシェアは19%に達していること、三つに、金融サービス能力が大幅に向上していることを挙げている。しかし、これはむしろ、中国側による規制緩和が進んでいることを指しているといえる。唐副主任は、外資系銀行がすでに12項目100種類以上の業務を展開していることを紹介している。

また、中国の銀行業の対外開放の過程について、実際には、中国資本と外国資本の銀行による絶え間ない協力の過程であると指摘した。今では、以前のような業務協力にとどまることなく、資本提携が主流になっているとし、現在までに19の外資系金融機関が中国資本16行に資本参加し、その累計の投資額が165億ドルに達しているという。

現在までに、中国資本の銀行への外資による資本参加は単体で20%まで、複数の外資系金融機関による資本参加では25%までが認められている。唐副主任は、WTO(世界貿易機関)加盟に伴う過渡期が間もなく終了し、中国資本の銀行の競争力をどのように高めていくかが大きな課題となっていると指摘している。