2005 No.45
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>> 経済

中国のアニメ制作量、世界の約3分の1に

中国文化省文化産業局の王永章局長は四川省成都で開幕した中韓日文化産業フォーラムで、昨年、中国で制作されたアニメは約2万8000分で、さらに海外からの委託加工の3万分を加えると、6万分前後に達し、世界全体の約3分の1を占めること、また今年、中国の関係省庁は20万分余りのアニメ番組の制作を認可していることを明らかにした。

最近、中国の国産アニメは面白くなってきたといわれ、今後質的に高いものが期待されている。

コンピューターやネット技術の発展で、見る娯楽に対する人々の要求がますます高くなり、デジタル媒体を基礎とするアニメ産業が急速に発展している。資料によると、世界最大の娯楽商品輸出国の米国のアニメ作品と関連商品の売上高は50億ドル余りに達している。日本はアニメ、マンガ本、テレビゲームを組み合わせ、制作量世界最大のアニメ大国となり、売上高が90億ドルを超えている。スタートが遅れた韓国も現在、アニメの売上高は米国、日本に次いでいる。アニメ先進国と差がある中国はアニメに対する投資や人材について大きな発展の余地があるという。

アニメ産業の健全な発展を奨励するため、中国の文化省庁は多くの具体的産業政策を定め、アニメ産業の発展を支援する専門基金を設け、主に優れたアニメ作品の制作、普及、民族アニメの題材バンクづくり、アニメ技術サービスなどの産業チェーンの発展を支援している。

このほか、国がアニメ産業のベンチャー投資を奨励していることから、中小企業投資基金は民間資本によるアニメ企業投資を積極的に導き、条件のあるアニメ中小企業を「科学技術型中小企業技術革新基金」の援助対象範囲に入れ、国内上場による資金調達の条件にかなった企業に対しては優先的に援助するとしている。また条件にかなったアニメ企業はソフトウエア産業に対する優遇政策を受けることができる。

杭州安利星電脳動画制作有限公司の何志祥社長は次のように指摘した。政府の重視と国の政策による支援に伴い、多くの民営企業が進出し、アニメ産業に新たな活力をもたらした。この3年間のアニメ制作データをみると、民営企業の制作量が50%から今年は63%になり、直線的に増えている。