2005 No.45
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胡錦涛総書記ベトナム訪問の4大成果

胡錦涛・中国共産党中央委員会総書記の外遊に随行した中国共産党中央対外連絡部の王家瑞部長は帰国途中の11月2日、ベトナム訪問の成果について同行記者団に次のように説明した。

胡錦涛総書記が中越国交樹立55周年にあわせてベトナムを訪問したことは、新たな情勢下における中越の両共産党・両国家の関係をめぐる大きな出来事だ。訪問は成功を収め、主に次のいくつかの分野で際立った成果があった。

(1)伝統的な友情を打ち固め、政治的な相互信頼を深め、中越両国の善隣友好と全面的な協力関係を新たな発展レベルへと引き上げた。

訪問中に発表した「中越共同声明」は、長期安定・未来志向・善隣友好・全面協力が新時代の両党・両国の関係を導く方針であることを強調している。中国は、ベトナムが自国の国情に合った社会主義路線や革新開放事業の発展を模索することに対し、支持を強調した。ベトナムは引き続き「1つの中国」政策を断固として遂行し、中国の平和統一という大事業を支持することを重ねて言明した。

(2)政党交流を強化し、民間友好を発展させ、中越両国の善隣友好と全面的協力関係の政治的・社会的基礎を打ち固めた。

双方は共に、両党・両国の交流と協力を全面的に進め、青年を始めとする両国の人民の相互理解と友情を深め、両国の人民の世々代々の友好を一層深く人々の心に染み込ませ、永遠に活力で満たすことを強調した。

(3)協力の理念を革新し、協力ルートを開拓し、両国の経済・貿易協力に新たな活力を注入した。

訪問中、双方は「中越経済技術協力協定」など多くの合意に署名し、両国の経済・貿易協力の拡大の方向性を明らかにした。

(4)関心事を適切に解決し、地域協力を推進し、地域と世界の平和・安定・繁栄を促進している。

双方は次の点を表明した。

遅くとも2008年までに両国間の全陸上国境の画定や国境碑設置作業を完了し、国境管理制度に関する新文書に調印するという目標を、期限どおり実現する。これにより両国国境を平和友好と長期安定の国境とする。

北部湾(トンキン湾)境界画定協定と漁業協力協定を引き続き真摯に実行に移す。

「中国―東南アジア諸国連合(ASEAN)自由貿易区」の構築プロセスを共同で推進する。

南中国海の協定エリアにおける3カ国(中国・ベトナム・フィリピン)の人工地震による合同資源調査事業に関する合意について、実施を確保し、海洋の共同開発と情勢の安定を共同で促進する。

国連、ASEANプラス中国、ASEANプラス中日韓、アジア協力対話(ACD)、ASEAN地域フォーラム(ARF)、アジア太平洋経済協力機構(APEC)、アジア欧州会議(ASEM)、大メコン河準地域(GMS)などの多国間の枠組における中越の協力と協調を強化する。

「人民網日本語版」2005年11月3日