2005 No.46
(1107 -1113)
 

アドレス 
中国北京市
百万荘大街24号
北京週報日本語部
電 話 
(8610) 68326018 
(8610) 68886238

>> 経済

中国商務部来年、中国の貿易環境が一層厳しくなると予測

商務部計画財務局と国際貿易経済協力研究院はこのほど、広州で「中国対外貿易情勢報告(2005年秋季)」を発表し、2006年の貿易規模は1兆6000億ドル余りで、2005年比15%前後増となり、伸び率は2005年より大幅に低下するとし、同時に国内外の環境は中国の貿易にとって、2005年と比べ全体的に厳しくなる可能性があるという見通しを示した。

報告によると、2005年1〜9月に中国が遭遇した各種貿易摩擦の総額は89億ドルに達したが、こうした状況は06年も根本的に変わらないという。報告はさらに次のように指摘している。

全体的にみれば、2006年の国内外の環境は中国の対外貿易にとって相対的に安定したものになる。国際的にみて、世界経済は安定成長し、国際的投資が引き続き伸び、国際貿易はかなり大幅に増える。国際通貨基金(IMF)は、06年の世界貿易は7.4%伸び、2005年の7%を上回ると予測している。国内をみると、中国経済は高成長期から安定成長期に転換し、マクロ調整(コントロール)措置と経済周期<景気循環>の法則の共同作用で、06年の経済成長率はこの2年間の9%以上より低下するが、8%以上を維持する。

一部の潜在的リスクも軽視できない。現在、世界経済の潜在的リスクは主に国際石油価格の高騰、世界経済のアンバランス、不動産バブル、国際的保護貿易主義の激化などに集中している。特に一部の主要経済体は「高失業率」を口実に保護貿易を実施し、商品その他の生産要素の自由な移動にかなり大きなマイナスの影響を与えている。

中国経済の構造的矛盾が依然としてかなり突出している。消費と投資の伸びが不調和で、国内市場の供給過剰が進み、経済成長をけん引する力に構造的変化が起き、これらが中国経済の動向に影響を与えるだろう。

4年連続して大幅に伸びた中国の輸出は、国際市場と保護貿易によって制限を受けており、輸出の持続的な大幅増はますます難しくなっている。