中国の国際収支規模、GDPの1.4倍に
国家外国為替管理局がこのほど国際収支報告を発表し、今年上半期の国際収支総規模は国内総生産(GDP)の約1.4倍に達し、中国経済の対外開放度が一層高まったことが示されたとし、次のように語った。
今年上半期の国際収支の総規模は前年同期比25.3%増の1兆1400億ドルで、GDPの139%に達した。
これは中国経済の対外開放度が一層高まり、世界経済との融合が一層進み、対外経済の国内経済に対する影響力が強まっていることを示している。
1982年から2004年における国際収支の総規模は年平均31.6%拡大し、540億ドルから1兆9100億ドルに増え、対GDP比が19%から115%に上昇した。
対外貿易による中国経済のけん引の役割がいちだんと顕著になっている。今年上半期の経済成長率は9.5%だが、試算では純輸出額が約3.6ポイント押し上げた。
過去11年間で、1998年を除き、中国の国際収支は経常勘定と資本・金融勘定が黒字を続けている。今年上半期も黒字が続き、主要取引の収支はこれまでの増加傾向を受け継いでいる。
今年上半期の中国の資本・金融勘定における直接投資取引の黒字は225億ドルで、海外からの対中直接投資の純流入は264億ドル、中国の対外直接投資の純流出は39億ドルだった。
中国は依然として世界で最も投資を引きつける力のある国で、外国企業の直接投資は引き続きかなりの規模を維持しており、また対外直接投資も活発で、国内、国際の2つの市場、2つの資源を利用する能力が一層強まっている。
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