国家発展改革委、来年も中国の財政・金融政策を実施すると表明

中国の国家発展改革委員会の馬凱主任はこのほど、全国発展改革工作会議で、来年も引き続き安定する財政・金融政策を実施し、経済の安定した、比較的高い成長を維持するとし、次のように語った。

来年はマクロ経済政策の連続性と安定性を維持し、経済発展のよい基調を続けて、発展の過程で長い間に積もった矛盾や問題を解決するための時間を稼ぐようにする。

来年、中央政府は第11次５カ年長期計画の順調な実施にかかわる大型プロジェクトを適当に着工する。投資の重点は、●農村の生産・生活条件の改善、社会主義の新しい農村建設●基礎教育、公衆衛生、科学技術研究などの社会事業の促進●環境保護と生態系保全●南水北調など大型インフラ整備、広範な大衆の生命・財産の安全と身近な利益にかかわり、解決を急ぐ必要のある建設プロジェクト――などである。

金融政策では、通貨・信用の適正な伸びを維持する。融資政策と産業政策の協調・協力を引き続き強め、融資構造の最適化をはかり、農業、中小企業の借入難問題の解決に努め、西部開発、東北地区の旧工業地帯改造と中部の台頭のための貸し付けを増やす。

来年も固定資産投資のコントロールを引き続き強化し、中長期融資を合理的に抑制し、過度の拡張業種への融資実行を厳格に抑制する。不動産市場の健全な発展を導き、一般分譲住宅と経済的適正住宅の供給を増やし、高級な不動産開発を抑制する。