2005 No.50
(1205 -1211)
 

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>> 経済

中国、銀行業の改革で重要な進展

劉明康銀監会主任はこのほど銀行業改革年に定めた今年において、中国銀行業の改革で重要な進展を収めたとし、次のように語った。

2003年に中国銀行と中国建設銀行で行った国有商業銀行の株式制改革の実験に続いて、中国は今年、中国工商銀行の株式制改革をスタートさせた。中国銀行と中国建設銀行はすでに上場に成功している。

改革を通じて、中国銀行と中国建設銀行の経営収益、資産の質、資本力が向上し、主要な監督管理指標もよい水準を保っている。中国工商銀行の財務再編は基本的に完了しており、財務状況は大幅に改善され、資本力は著しく強化され、資産の質は大幅に向上した。同行はコーポレート・ガバナンスと内部管理の改革を積極的に進めており、改革は段階的な成果を収めた。

銀監会の統計によると、10月末現在、中国銀行業の人民元・外貨資産は前年同期比19.2%増の36兆2000億元に達し、金融機関資産全体の90%以上を占めた。銀行業は中国の金融業において主導的な地位を占めている。

2003年6月に始まった農村信用組合改革のモデル事業は全国の30省(チベットには農村信用組合がない)に拡大し、初歩的な成果を収めた。10月末までに、農村信用組合改革を通じて、銀行機構が57行、県(市)を単位とする統一法人機構が325カ所設立された。農村信用組合(農村合作銀行や農村商業銀行を含む)では、業務が急速に拡大し、経営状況が大幅に改善され、歴史的な負債問題が初歩的に解決され、全体のリスク対応能力が大幅に向上した。

10月末までに、全国の農村信用組合の資産総額は3兆6000億元に達し、不良債権率は15.9%と2002年末より21.4ポイント下がった。農村信用組合の農業融資残高は1兆元余りに達した。農業融資は農村信用組合の融資全体の47%、金融機関全体の農業融資の85%を占めている。