2006 No.01
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2005年 中国の人たちの関心の的は住宅、
教育、医療の改革

2005年において、中国の人たちの生活はどうであったか。そして、最も関心を寄せていることはなんであろうか。零点調査会社と「指標・データ」会社が共同で作成した「2005年における中国の人たちの生活の質についての研究」によると、住宅、教育、医療の分野の改革は数億人の人たちが関心の的となっている。

この調査は数段階に分かれたランダム調査であり、北京、上海、広州、武漢、成都、瀋陽、西安、南通(江蘇省)の8都市、浙江省の紹興市の諸曁区、福建省の福州市の長楽区などの市街区およびその周辺の農村部から、18-60歳の常住者の4128人を対象として訪問調査を行った。

都市部の住民は住宅の改革に関心をもっている

この調査によると、住宅、医療、教育の分野の改革が都市部の人々の関心を集めている。2005年において、都市部・農村部の住民の26.7%は住宅分野の改革に関心を示した。農村部の人々に比べれば、住宅分野の改革に関心をもっている都市部の住民はいっそう多く、その比率は32.8%に達した。医療制度の改革、青少年の教育と教育体制の改革に関心を示す住民はそれぞれ19.8%、17.3%、12.4%となった。

高齢者が最も関心をもつ問題は医療制度の改革

この調査は職種、年齢、所得などの人口学の背景を条件として、都市部と農村部のサンプルから四つの代表性のある人々の群れを選び、つまり、50歳以上の高齢者、50歳以下で家庭の毎月の所得が3000元以下の労働者階層、50歳以下で家庭の毎月の所得が3001元以上のホワイトカラー、在学の学生たちということである。

この調査によると、労働者階層が失業、就職について関心をもつ比率は49.4%に達し、これは明らかに他の三つの群れを超えている(ホワイトカラーが31.6%、青年学生たちが30%、高齢者が6%)。高齢者が医療制度に対する関心をもつ比率は30.4%に達し、他の三つの群れを大幅に上回った(ホワイトカラーは21.5%、労働者は20%、青年学生は6%)。近年、政府は都市部における医療体制の改革の促進に力を入れており、これに対する社会の諸階層の期待度も高い。

農村部の人々は農業政策と出稼ぎ農民労働者の権益に関心をもつ

2005年において、農村部の人々が関心をもつ社会問題は二種類に分けられ、つまり、発展と自己保護である。農村部の人々が注目している五つの社会問題のうち、農業政策(注目度は41.5%)と青少年の教育(注目度は27.2%)は社会の発展に関する問題である。調査の対象となった農村部の住民のうち、国の経済発展のレベル、出稼ぎ農民労働者の権益、社会保障に関心を示す農村部の住民はそれぞれ23.5%、23.6%、19.6%となった。

関係筋によると、都市部へ出稼ぎに行くとともに、農村部の人々の外部との交流が日々に頻繁になり、「国の経済発展および国の政策の変化は自らの生活と密接な関連がある」ことを実感する一方、出稼ぎ農民労働者は自らの権益を守ることの必要性を意識している。

2001年に行われた同じ種類の調査によると、その際に農村部の人々が関心を示した問題のほとんどは自らの生活と関連のある具体的な問題であり、2005年の調査の結果とは大きな違いがある。

「チャイナネット」 2005年12月28日