2006 No.04
(0116 -0122)
 

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>> 経済

中国港湾の貨物取扱量、今後5年で8割増をめざす

現在、中国港湾の貨物取扱能力の不足が深刻化している。沿海港湾の総取扱能力は5億トン不足し、2010年の需要と比べると、不足分は20億トン以上に達する見通しだという。そのため「第11次5カ年計画(2006〜2010年)」期に、中国は港湾建設の加速によって取扱量を80%以上新たに増加させ、港湾の容量を高める必要がある。

全国交通業務会議の席で、交通部は、今後5年間は水上輸送の発展を重点に置き、敷地面積が少なくて済み、環境汚染が少なく輸送量が大きいといった利点を大いに活かし、沿海港湾の健全な発展を積極的に促進する方針を提出した。その期間、交通部は上海国際航運(水上輸送)センターを建設し、沿海港湾を整備、コンテナ、石炭、輸入原油・ガス、鉄鉱石の中継輸送システムを構築し、港湾の取扱能力を高め、航路条件を改善し、貨物取扱量を8割以上引き上げるよう尽力するという。

港湾建設の立ち遅れが、グローバルな経済活動や急速な経済発展を制約していると専門家は指摘している。港湾建設を加速して貨物取扱能力を引き上げ、港湾サービス機能を高めることは、「第11次5カ年計画」期の中で急速な経済成長を促すうえで、非常に重要な意義を持っている。

06年の港湾建設は、石炭、原油、鉄鉱石、コンテナの4種類の貨物を取り扱う専門バースの建設に重点が置かれる。具体的には、秦皇島、唐山、天津、青島、日照、連雲港などを重点に石炭バースを建設・改築し、大連、天津、河北省の沿海、青島、寧波、舟山、泉州、恵州の港に20万トン以上の原油積み卸しバースを建設する。さらに、沿海と長江デルタに20万トンクラス以上の鉱石バースを建設し、新規建設・増設を促進しながら、上海国際航運センターと大連、天津、青島、アモイ、深セン、広州などでの大型コンテナバースを建設し、中継港湾の建設も同時に促す。

中国沿海港湾の発展と建設の方向性を示した「全国沿海港湾配置計画」が中国国務院の認可を得た。交通部は、中国港湾の有効的な保護と合理的な開発を重視し、「合理的な開発」という原則に沿って、港湾管理を強化し、港湾機能を調整。新規港湾の建設を促進すると共に、政策による支援を強化する。従来の港湾機能を整備し、開発と機能の配置を推進、全面的に港湾の資質を高め、持続可能な発展を促す方針だ。