2006 No.08
(0213 -0219)
 

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世銀、中国の再生可能エネルギー事業支援に8633万ドル融資 

国際復興開発銀行(世界銀行、IBRD)はこのほど、中国が再生可能エネルギー事業の規模を拡大し、たえず拡大する電力需要に対応するのを支援するため、8633万ドルの融資を承認した。

世界銀行理事会は、中国の再生可能エネルギー事業規模拡大プロジェクト1期のフォローアップ・プロジェクトを承認。このフォローアップ・プロジェクトは内蒙古自治区に大型の風力発電所を改造し、浙江省に小型水力発電所を建設するもの。

世界銀行は次のように明らかにした。中国の再生可能エネルギー市場を発展させ、エネルギー供給企業が経済的な方法で大量の再生可能エネルギーを電力網に提供することを促すことが事業規模拡大プロジェクトの目標。再生可能エネルギーを提供するのは、風力、太陽エネルギー、バイオマスなどで、現在は小規模なモデル発電段階にあり、中心的な電力供給チャンネルとしての役割を果たしていない。

中国のエネルギー事情に詳しい世界銀行の専門家によると、電力需要の拡大に応えながら汚染を削減するため、中国は再生可能エネルギーを大規模に開発することを大きな目標としている。風力、小型発電、太陽エネルギーなど再生可能エネルギーの利用規模を拡大、商業化し、急速に拡大する都市住民、農村、企業の電力需要に応えることが、再生可能エネルギー事業規模拡大プロジェクトの基本的理念。

中国の経済総量は1980年から2000年の間に4倍に増え、エネルギー消費も石炭当量で2倍余りの13億トンに達した。エネルギー消費予測によると、エネルギー効率が向上したとしても、燃料消費は2020年までに2倍から3倍近く(石炭当量で25億〜33億トン)に達する。

再生可能エネルギー事業規模拡大プロジェクトの第1期のフォローアップ・プロジェクトに提供する融資は、地方の再生可能エネルギー開発企業が大規模な再生可能エネルギー開発事業を進めるのを支援するためのもの。

世界銀行が融資する8633万ドルのうちの6700万ドルは内蒙古自治区の輝騰錫勒風力発電所の設備容量を拡大する事業に利用される。この発電所の現在の設備容量は7万キロワットで、設備容量を10万キロワットに拡大する。残りの1933万ドルは浙江省が小型発電プロジェクト(1万1000キロワット以下)を建設する事業に投入される。

国際銀行が提供する8366万ドルの融資の償還期間は20年で、据え置き期間は5年。プロジェクトが始まるのは4月で、2010年3月までに完成する。