商務部の調査、自動車の供給過剰が深刻化
中国商務部はこのほど、生産材料および消費品市場の需給に関する調査結果を公表した。
それによると、生産設備の拡張に伴い、自動車製品の供給過剰が深刻化している。都市および農村の住民の収入増加を受けて、多国籍企業が自動車分野で対中投資を拡大。自動車の生産能力が大きく伸び、2006年には続々と新車が投入されるとみられる。一方、ガソリン価格の高値推移、天然ガス価格の上昇、新たな交通安全法の発表、事故時の賠償責任の増加など、乗用車の維持費が上がり、消費マインドは冷え込んでいる。そのため国内の自動車の需給バランスは一層の悪化傾向にある。
今回の調査によると、回答者の30.1%が「供給過剰」を、41.9%以上が「値下げ」を予想している。自動車メーカーは引き続き販売予定台数をベースに生産量を決定するという経営モデルとみられ、2002−03年のような好調なマーケットの再現は難しいという意見が多い。
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