胡錦涛主席、パキスタンとの協力強化に6提案

胡錦涛国家出席は2月20日午後、パキスタンのムシャラフ大統領と人民大会堂で会談した。双方は両国関係の発展の道のりを振り返り、一層の善隣友好の強化、互恵協力の拡大、戦略関係の深化などについて幅広い共通認識に至った。

胡主席は両国の協力強化について、次の6提案を行った。

（１）ハイレベル交流を強化し、共通の関心事における緊密な意思疎通、協議と調整を保ち、良好な政治関係を打ち固め、発展させる。

（２）互恵協力を深める。進行中の大プロジェクトを着実に実施し、その順調な完成を確保するとともに、エネルギー・交通・農業・インフラ整備などの協力を強化する。中国・パキスタン自由貿易区の「早期収穫」協定を共同でしっかり実施し、自由貿易交渉を加速し、自由貿易区の早期構築に努める。積極的に協力分野・範囲を開拓し、相互投資の促進、合弁企業の設立、民間企業協力の奨励などへのサポートを強化する。両国政府は巨視的な計画と指導を強化し、両国の経済・貿易協力をさらに健全な方向へと進展させる必要がある。

（３）パキスタン地震の被災地復興を支え、関連する建設支援計画を着実に実施する。中国側は地震の深刻な被害を受けたカラコルム・ハイウェーの改装と改良を進め、パキスタン全域をカバーする地震観測ネットワークの構築を支援することに合意した。

（４）安全保障協力を強化し、関係する協議協力制度の構築・整備を進め、共同でテロリズム・分離主義・過激主義の「3つの勢力」を撲滅する。

（５）人文社会交流を拡大する。文化教育・科学技術・衛生・人材開発などの交流と協力を強化する。

（６）多角的分野の協力を緊密化し、国連改革、テロ対策、地域協力などにおいて調整と協力を強化する。

会談後両首脳は、経済・貿易協力の拡大と深化に関する協定など、各種協力文書の調印式に出席した。