2006 No.09
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>> 中日交流

「中日関係は歴史的試練に直面」共産党対外
連絡部長

「中日与党交流協議会」の初会合が2月21日と22日、北京で開かれた。会合では中国共産党中央対外連絡部の王家瑞部長が基調発言を行い、中日関係に対する原則的な立場を全面的に筋道立てて説明した。王部長の発言の要旨は次の通り。

現在の中日関係は正常でなく、調和的でもない。中日関係はまさに、どこへ向かうかという歴史的試練に直面し、正念場の十字路に立たされている。現在の中日関係が抱える問題の根本的な原因は、日本の指導者が第2次世界大戦のA級戦犯を祀る靖国神社を執拗(しつよう)に参拝していることだ。中日の善隣友好協力関係を発展させるという中国の(共産)党や政府の方針は明確であり、願いは誠実であり、態度は真剣だ。しかし、日本側からの積極的な反応は得ていない。国交正常化後にやっとのことで築いた中日友好関係を、日本がなぜいわゆる普通の関係に変えようとするのか、中国には理解できない。被害国民の感情を理解し尊重するとかつて何度も明確に表明しておきながら、今になって隣国の国民感情を外部からの干渉と見なし、さらには指導者がA級戦犯を祀る靖国神社を5回も続けて参拝し、再三にわたり被害国人民の歴史的傷跡を逆なでするのはなぜなのか、理解できない。中国の改革開放と現代化を支持し、国際社会への融合を歓迎していた日本が、中国の脅威を宣揚する方に回り、中国を軍事的警戒の対象とし、一連の問題で好ましくない競争を挑発するのか理解できない。

中日関係の問題解決の核心は、まず政治関係をきちんとすることだ。参拝問題は中日関係が健全かつ安定的に発展できるかどうかに関わる大局的、全局的な問題であり、断じて「小異」ではない。現状において、膠着状態を打破し、関係を改善し、新局面を切り開くカギは、日本の指導者が参拝を止めることだ。日本の指導者は政治的な知恵と勇気でもって、参拝停止の決断を下すべきだ。早ければ早いほど良い。

国交正常化後の30数年、両国は各分野における交流と協力で実り多い成果を上げ、両国および両国の人々に確かな利益を多くもたらし、アジアや世界の平和、繁栄、安定の維持に重要な貢献を果たしてきた。これは両国の数代にわたる指導者や各界の人々によるたゆまぬ努力の結果であり、一層大切にする必要がある。歴史的経験はわれわれに、中日両国は、「和を取れば相互に利益があり、争えば相互に傷つく」ことを教えている。中日関係は現在、困難と試練に直面しているものの、得がたい発展のチャンスも前にしている。中日関係の展望は明るい。新世紀における中日関係の健全かつ安定した発展を促し、両国の人々、アジアさらには全世界に幸福をもたらすために、双方は常に中日友好の正しい方向を堅持し、歴史と世界の2つの視野から新時代の中日関係を認識・処理し、中日間の3つの政治文書(共同声明、平和友好条約、共同宣言)の原則と精神を厳格に順守し、常に対話と平等な協議によって両国間の問題と対立点を適切に処理し、経済協力の強化に尽力し、文化・スポーツ・青少年交流をさらに緊密化し、世論と国民感情に対する正しく効果的な誘導を強化しなければならない。胡錦濤国家主席は昨年、中日関係の安定的な発展の推進に向けた「5つの主張」、とりわけ中日関係の発展に向けた「16字の方針」を提出した。日本が実際の行動によって中国と向き合って進み、中日関係の早期改善と発展に共に努力するよう望む。

「人民網日本語版」2006年2月23日