2006 No.09
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中国、科学的発展観実施・環境保護強化の決定を発表 

中国国務院はこのほど「科学的発展観実施・環境保護強化に関する国務院の決定」を発表した。「決定」は新世紀、新段階において中国の環境保護が直面する情勢と任務を深く分析し、今後5〜15年間の環境保護事業の雄大な青写真を描いたもので、中国の経済、社会、環境の調和のとれた発展を指導する綱領的文書となっている。

「決定」は7つの重点任務を定めている。1、飲料水の安全と重点流域の対策を重点として、水汚染対策を強化する。2、汚染防止の強化を重点として、都市の環境保護を強化する。3、二酸化硫黄の総排出量の削減を重点として、大気汚染対策を推進する。4、土壌汚染対策を重点として、農村の環境保護を強化する。5、人と自然の調和を重点として、生態系保護を強化する。6、原子力施設と放射線源の監督管理を重点として、原子力・放射線環境の安全を確保する。7、国家環境保護事業の実施を重点として、現在の際立った環境問題の解決をはかる。

「決定」は次のように提起している。環境保護にしっかり取り組むことの重要な意義を十分認識し、環境保護をより重要な戦略的位置に据え、経済・社会発展で環境保護との調和をはからなければならない。科学的発展観で環境保護事業を統率し、環境保護の長期的に有効な制度を確立、整備し、環境保護に対する指導を強め、際立った環境問題を確実に解決する。2010年までに重点地区と都市の環境を改善し、生態環境の悪化傾向を基本的に食い止め、2020年までに環境の質と生態系の状況を大きく改善する。

「決定」はまた環境保護を指導部と指導幹部を審査する際の重要な内容とし、また審査状況を幹部の選抜、起用、賞罰の根拠の一つにするとしている。