2006 No.12
(0313 -0319)
 

アドレス 
中国北京市
百万荘大街24号
北京週報日本語部
電 話 
(8610) 68326018 
(8610) 68886238

>> 経済

中国の国防費増額分は軍備と将兵の生活保障を優先

廖錫竜中央軍事委員会委員・総後勤部長はこのほど、国防費の増加について新華社記者の取材に応じた。廖部長は「国防費の絶対額からみても、国内総生産(GDP)に占める比率からみても、世界の主要国と比べ、中国のそれは極端に低い。国防費の規模は積極的防御という中国の戦略と方針に見合っている」と語った。

第10期全国人民代表大会(全人代)第4回会議に提出された「2005年度中央・地方予算執行状況及び06年度中央・地方予算草案に関する報告」によると、今年の国防支出は前年比14.7%増の2807億2900万元に上る。

廖錫竜部長は次のように語った。絶対値をみると、中国の国防費は約351億ドルで、世界で最も多い国の約7%にすぎない。軍人1人当たりの国防費は約1万5000ドルで、世界で最も多い国の20分の1にも満たない。GDPに占める比率をみると、世界の主要国と地域では2.5%から5%の間となっているが、中国では今年のGDPに占める国防費は約1.4%にすぎない。

廖部長はさらに次のように指摘した。中国は近年、国防建設と経済建設を協調的に発展させる方針を貫き、国民経済を持続的に、急速に、健全に発展させることを踏まえ、毎年国防費を適度に増やしている。しかし、中国政府は貧困の根絶、経済の発展、人々の教育・医療条件の改善に努めており、国防費を大幅に増やすことはできない。3つの需要を重点的に保証するため、中国は2006年の国防予算を適度に増やした。@軍備を整え、将兵の生活を保障する。「第1に軍備を整え、第2に生活を保障し、全面的に配慮し、総合的なバランスをとる」原則を貫き、緊急に必要としない項目を圧縮し、将兵の生活待遇上の差し迫った問題をできる限り解決し、軍備を整えることおよび、将兵の生活を保障することを重要な位置に据えた。A軍隊の情報化を推進する。B新しい軍人を養成するための資金投入を増やす。