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>> 中国の庭園

網師園

蘇州古城の東南隅の闊街頭巷にあり、面積は約6500u。精巧かつ優雅で、配置が整然としていることでよく知られ、蘇州庭園の逸品である。ここはもと南宋の史正志の万巻堂の旧居で、そばに「漁隠」という花園があった。清の乾隆年間、光禄寺の少卿の宋宗元が万巻堂跡に庭園を造り、網師園と改名した。

網師園の東部は邸宅、中部は主園、西部は内園となっている。邸宅の規模は普通。磚造りの門楼は「江南一の門楼」と称されている。園の中央に池があり、池を中心にさまざまな建物が建てられ、庭園の面積は小さいが、水郷の趣きがあふれている。池に沿って建てられた「月到風来亭」、「射鴨廊」、「竹外一枝軒」、「濯纓水閣」は精巧を極め、池の水面と調和がとれ、高くて大きい建物は木、石、亭の裏に隠れ、奥深く感じられ、建造物の全体的な配置が巧妙であることが庭園の特色となっている。

1997年12月、ユネスコの「世界文化遺産」に登録された。