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>> 中国の庭園

滄浪亭

蘇州庭園の中で現存する歴史の最も長い庭園。宋の慶暦4年(1044年)、詩人の蘇舜欽が建て、「滄浪亭記」を書いた。蘇州市市街区南の三元坊の付近にあり、蘇州の盤門水城から遠くない。面積は約1万余u。園内に古木が高くそびえ、山石が重なり合い、典型的な「都市の山林」をなし、静寂なたたずまいをみせている。

宋の庭園建築芸術の代表格として、全体の配置が自然的で調和がとれ、設計が巧妙で、技法が優れている。園の内外が融合して一体となり、園外に水が曲がりくねりながら流れ、柳が風に揺れ、園内は山を主とし、門を入ると、黄石を主とする築山が目に入る。山の上には木々が生い茂っている。全園の景色は簡潔、古風、素朴である。技法より自然の美を求め、ほとんどの建築物が山のぐるりにあり、滄浪亭は石を柱とし、古めかしく素朴で、山のどっしりした姿と呼応している。

「五百名賢祠」は滄浪亭の主要建築物と人文景観の一つであり、滄浪亭の西北にあり、東に回廊を隔てて「明道堂」がある。祠は5部屋あり、南向きで、中央の3部屋の東、西、北の3壁に春秋時期から清代までの2500余年間の蘇州地区の賢者594人の石彫りの肖像画が掛けられている。真中には「作之師」3文字の扁額が掛かっている。

2000年11月、ユネスコの「世界文化遺産」に登録されている。