怡園
蘇州市人民路にあり、蘇州庭園のなかでも最も新しく造営された古典庭園の一つ。清の末期の道台の顧文彬が造園したもので、『論語』の「兄弟怡怡(楽しむ、喜ぶの意味)」という句を借りて、怡園と名づけられた。
怡園は建造が遅く、蘇州の各庭園のよいところを取り入れているが、独自の特徴をも持っている。回廊を境として、東西2部分に分けられ、東部は明の尚書の呉寛の邸宅で、庭付き屋敷を主としている。西部は拙政園の中園を原型として造営され、山池を主景としている。また長い回廊の壁に刻まれている怡園法帖はいずれも歴代書家の珍品である。
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