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>> 中国の庭園

西湖

杭州は美しい西湖の風光で内外によく知られている。西湖は西子湖とも呼ばれている。杭州市の西にあり、三方は山に囲まれ、一方は水に臨み、面積は6.03ku。西湖には白堤と蘇堤の2堤があり、それによって里湖、外湖、岳湖、西里湖、小南湖の5部分に分けられている。西湖には景勝が多く、昔からの「銭塘十景」、「西湖十八景」のほかに、南宋時代に定められた「西湖十景」と1985年に評定された「新西湖十景」が最も有名。みどころは1湖、2峰、3泉、4寺、5山、6園、7洞、8墓、9渓、10景。

湖中に孤山、小瀛洲、湖心亭、阮公とんの4島が浮かんでいる。西湖を中心とする広さ60kuの庭園風景区に、主なみどころが40余カ所、重点文化古跡が30余カ所ある。湖の周りに緑の山々が重なりあい、草花・樹木が生い茂り、峰、岩、洞窟、谷があり、泉、池、渓流が美しく、楼、閣、亭、宝塔、石窟が点在し、まるで世の仙境のよう。西湖十景は毎年多くの内外観光客を引きつけている。

西湖は完璧な自然の山水庭園と言える。昔から、西湖の美しい景色に頼って、湖中の島と湖畔に亭、台、楼、閣や「園の中の園」が多く建てられ、開放的な古典庭園の配置が形成され、庭園と西湖の景色が渾然一体となり、中国の古典庭園の粋を失わず、また江南のその他の私家庭園と異なる風格をもそなえている。

三潭印月

三潭印月は西湖3島の一つの「小瀛洲」の近くにある。800余年前に建てられた三つの高さ2mの石塔は三潭印月の主要景観である。塔の中が空っぽで、球面体の上に等距離に5つの丸い孔が並び、明月の夜になると、薄い紙で孔に貼り、塔の中で灯りを点し、孔の影が湖面に映り、多くの月が見える。本当の月の影と孔の影が見分けなくなり、夜景が美しいことから、「三潭印月」と名づけられた。

曲印風荷

曲印風荷は西湖の西側、岳飛廟の前にある。敷地面積は28.4万u。素園、風園、曲院、岳湖、密林、郭荘古園など6景観区がある。湖の畔に建てられた古めかしい廊、軒、亭、閣と雲やハスの花が相映えあっている。2.6万uのハス畑にベニハス、ビャクレン、同じ茎に咲いたハスなどのさまざまなハスが植えられている。