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>> 中国の庭園

恭王府花園

恭王府は北京の什刹海柳蔭街にあり、北京に現存する保存の最もよい典型的な清代の皇族の邸宅である。その前半部は豪華な屋敷で、後半部は美しい花園。

最初は清の乾隆年間の大学士・和しんの私邸で、乾隆41年から51年(1776〜1786年)の間に造営され、200年余の歴史を有している。その後、持ち主が何度も変わったが、1851年に咸豊帝が弟の恭親王の奕しんに賜ったことから、恭王府と呼ばれるようになった。恭親王はその裏側に花園を造った。奕しんは最高級の貴族で、権力勢が大きかったため、屋敷と花園は豪華を極め、皇家庭園の風格をそなえている。

敷地面積は2 .8万u、南北の長さ150m余、東西の幅180m余、主要建築物の面積は500u、江南造園技法と北方の建築配置を結びつけ、西洋建築物と中国の古典庭園の様式を一体化させ、山石が配され、樹木多く植えられ、静寂なたたずまいをみせ、奕しんがここを「萃錦園」と名づけた。庭園はかつて北京の100余の皇族の邸宅のなかのナンバーワンで、「世の中の仙人府」、「什刹海の明珠」と称された。

花園内に回廊、亭や築山が多くあり、20余の景観が生い茂った花草や木々の中に点在している。また、「蝠河」と呼ばれる池はコウモリの形状をしており、いかにも園内にコウモリ(蝙蝠)が飛び交い、この園の持ち主に吉祥、祝福をもたらしているかのようだ。(注:満州族はコウモリをめでたいものとしており、漢語の近似音は「福」。)