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中国北京市
百万荘大街24号
北京週報日本語部
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>> 中国の庭園

避暑山荘

燕山山脈、武烈河の畔の狭くて長いくぼ地にあり、壮大な虎皮石の塀で囲まれ、幅13mの塀は長さが10qもあり、延々と続き、山の地勢によって起伏し、万里の長城の縮図のようである。山荘は大体宮殿区と風景区の二部分からなっている。風景区は東南から西北へ湖区、草原区、山区の3区があり、120余の建物、72の景観が点在し、園の中に園があり、景勝の中に景勝があるという多彩な立体的の絵巻が展開される。

宮殿区

宮殿区には3組の建築群がある。一つは正宮で、宮廷風に中軸線対称に配置されている。

前朝は三つの門(麗正門、午門、宮門)、正殿の「澹泊敬誠」殿からなり、寝宮はいくつかの庭付き住宅で構成され、皇帝、皇后、妃が居住した場所である。二つは正宮の東側にある松鶴斎で、規模が正宮より少し小さく、8の庭付き住宅からなっている。三は松鶴斎の東側にある東宮で、主要建造物は三階建ての舞台「清音閣」(1945年に壊れた)。

正宮主殿の「澹泊敬誠」殿は面積583uで、窓や扉、屏風に蝙蝠、萬、寿という文字や草模様の図案が刻まれている。乾隆19年(1754年)、クスノキを使って改築されたため、「楠木殿」とも呼ばれている。長雨の季節になると、殿内のクスノキがすがすがしく匂う。清の皇帝が山荘に住む時、ここで祝賀、式典が行われ、文武大臣、少数民族の高官、貴族、首領、外国の使節と接見した。殿内の真中に康煕帝親筆の横額「澹泊敬誠」が掛けられてあり、彩色の絵は施されていず、素朴である。

湖沼区

湖泊は塞湖と総称され、洲、島、堤、橋によっていくつかの互いに通じる小湖に分けられている。北から南へ長湖、澄湖、如意湖、上湖、下湖、銀湖、鏡湖があり、湖中に島が8つ浮かび、堤、橋で繋がっており、その中に多くの亭、閣が建てられている。今では湖に多くの建造物があり、そのほとんどが江南の景勝を模したものである。

草原区と山区

湖沼区の北部にある草原区は、面積はおよそ60万uで、地形が平らで広く、草が生い茂り、北方の草原の風光そのもの。東北部に永佑寺舎利塔がそびえ立っている。平原の中部は古木が多い万樹園。山荘の西部は広々とした山地で、約440万uの広さがあり、山荘の総面積の78%を占めている。山が起伏し、溝や谷があちこちにあり、松林が生い茂り、あたり一面静寂である。かつてはさまざまな建物が40余あったが、今では南山積雪、四方雲山、錘峰落照などの建物が修繕された外は、土台しか残っていない。

外八廟

外八廟は避暑山荘をとり巻く規模雄大な皇家寺院群を指し、1713年〜1780年に建てられた。多くの寺院が山荘に面し、避暑山荘を取り巻いている。山荘内から外八廟を眺めても、外八廟から山荘を見下ろしても、その芸術的魅力に引き付けられないではいられない。なかでも普定寺、普楽寺、普陀宗乗の廟、須弥福寿の廟などが有名。