胡錦涛国家主席、日本のトップが靖国神社を参拝しない限り接触は可能
胡錦涛国家主席は3月31日、日本の日中友好7団体会長一行と会見した際、日本のトップがA級戦犯を合祀している靖国神社を参拝しないことを明確に決断しさえすれば、中日関係の改善と発展をめぐって日本のトップと会見し対話もしたいと表明した。
胡主席は会見の際、近年中日関係は困難な局面に陥っている。これは双方ともに目にしたくないことである。これを招いた責任は中国にあるではなく、日本国民にあるわけでもない。その問題点は日本のトップがA級戦犯を合祀している靖国神社を参拝し続け、中国人民を含む戦争被害国の人民の感情を傷つけ、中日関係の政治基盤を損なったことにある。私は歴史、人民、未来に対して高度に責任をとる態度で中日関係に現れた問題を処理することを度重ねて力説してきた。歴史に責任をとるとは、歴史の事実を尊重し、歴史から教訓を汲み取り、歴史の悲劇の再演を防ぐことである。人民に責任をとるとは、両国人民の友情を増進し、両国人民のために切実な利益を図ることを中日関係の出発点と立脚点とすることである。未来に責任をとるとは、平和共存と世々代々友好を堅持し、ともに両国の善隣友好と互恵協力という麗しい未来を切り開くことである。
事実が立証しているように、中日の間では、和すればともに有利で、闘はともに損するのである。中日の善隣友好協力関係を発展させることは両国人民の根本的利益に合致し、アジアひいては世界の平和、安定、発展のためにも重要な貢献になる、と語った。
胡主席はさらに、日中友好7団体は以前から中日友好事業を推し進めてきた中堅的な力であり、中日民間交流の架け橋としての存在でもある。なが年来、日中友好7団体の友人たちは国交正常化を実現し、中日善隣友好関係を発展させるために、いろいろと有益な仕事をし、きわだった貢献をされてきた。われわれはこれを高く評価し、友人の皆様に心からの感謝の意を表したいと述べた。
そして胡主席は、今回の訪問は両国人民の相互理解と友情の増進にとってプラスとなり、中日関係を改善し発展させるために積極的な役割を果すものと信じていると語った。
橋本氏は胡主席の多忙にかかわらず会見してくださったことに感謝し、この場で胡主席の中日関係の発展に関する見解に耳を傾けることができて嬉しく思う。現在、日中両国の各分野での民間交流は非常に頻繁であり、このような交流がさらに強化されることを願っていると語った。
日中友好7団体の会長たちによると、会見は一時間半にわたり、双方はそのうちの三分の一の時間で靖国神社参拝をめぐって意見交換した。彼らも日本のトップは戦争被害国の感情を考慮すべきだということを認めている。
この会見に出席した方々は「民をもって官を促し、経済をもって政治を促し」、両国間の民間交流の強化、経済協力の深化を通じて低迷期にある中日の政治関係を改善するよう呼びかけた。
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