2006 No.14
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温総理「世界の平和・繁栄にさらに
貢献したい」

オーストラリアを公式訪問した温家宝総理はキャンベラで4月3日、「平和発展路線を堅持し、世界の平和と繁栄を促す」と題する重要な演説を行った。演説の内容は次の通り。

中国の総合的国力の高まりに伴い、中国がどのような発展路線を歩むのか、国際社会に対しどのような責任を負うのか、世界の平和と繁栄のための安定したパワーになれるのかという問題に、国際社会は広く関心を寄せている。

中国が歩んでいるのは、平和的発展の路線だ。中国は確固不動たる姿勢で平和的発展の道を歩む。これは、中国の歴史的・文化的な伝統、自国の発展の必要性、そして現代世界の発展の潮流によって、決定づけられたものだ。平和発展路線の堅持はその場限りの方策ではなく、中国の政府と人民による厳粛な選択であり、約束である。

中国は世界において、実際の行動によって責任ある役割を発揮している。概括すると、これは次の10分野に表されている。

(1)中国は社会の生産力発展と人民の物質的・文化的な生活水準の向上を強く重視し、人類進歩の促進に尽力している。

(2)中国は実践経験の総括を通して、科学的発展の道を歩んでいる。

(3)中国は独立自主の平和外交政策を遂行し、事柄そのものの理非曲直によって自国の立場を決定している。

(4)中国は揺るぎない姿勢で世界平和を守る。中国は国際システムの参画者、擁護者、そして建設者だ。

(5)中国は近隣国との善隣友好とパートナーシップを図る姿勢を堅持し、周辺国の良き隣人、良きパートナーとなっている。

(6)中国は紛争の平和解決を主張し、重要問題の処理において建設的な役割を発揮している。

(7)中国はテロ対策・不拡散の協力に積極的に参与し、全世界の安全と戦略的安定の維持に努めている。

(8)中国は世界貿易機関(WTO)加盟時の承諾事項を適切に履行し、公平で自由な国際貿易体制の構築に尽力している。

(9)中国は国連ミレニアム開発目標を真摯に実行し、発展途上国に対し誠実無私の援助を提供している。

(10)中国は防御型の国防政策を遂行し、世界の軍縮と軍備抑制事業を推進している。

中国は世界の平和と繁栄に一層の貢献を果たしていきたい。このために中国は、まず発展を加速させるひつようがある。発展してはじめて、中国は自国の問題を解決することができ、世界において一層の責任を負うことができるのだ。中国は大きな進歩を遂げたものの、依然として発展途上国であり、発展に向けた課題は大きく困難だ。現代化の実現までには、なお長い道のりを歩まねばならず、数世代、十数世代、ないし数十世代にも及ぶたゆまぬ奮闘が必要だ。

平和的発展は全人類の共同事業であり、調和の取れた世界の構築は各国民の共通した願いだ。人と人との和合、人と自然との調和、国と国との平和共存の実現には、国際社会が共に努力する必要がある。われわれはオーストラリアを含む国際社会と手を携えて協力し、平和が持続し、共に繁栄する調和の取れた世界を構築したい。

「人民網日本語版」2006年4月4日