2006 No.15
(0403 -0409)
 

アドレス 
中国北京市
百万荘大街24号
北京週報日本語部
電 話 
(8610) 68326018 
(8610) 68886238

>> 経済

北京〜上海間高速鉄道、間もなく着工

国務院の認可を得た京滬(北京〜上海間)高速鉄道は現在、着工前の準備を進めている。時速350キロ、初期運営時速300キロの同高速鉄道は、約5年間で完成し、2010年に運営を開始する予定である。

鉄道部スポークスマンの王勇平氏によると、京滬高速鉄道は、本線全長約1318キロ、現在の京滬(北京〜上海間)鉄道とほぼ並行し、全線とも新設の複線で、北京、天津、済南、南京、上海など21の駅を設置する。

同氏によると、同高速鉄道の完成後、既存の京滬鉄道とは旅客・貨物が分離され、新路線は旅客専用線、旧路線は貨物主要線となる。その際、高速列車の全線運行時間はわずか5時間、現在の京滬特急列車より約9時間短縮となり、年間旅客輸送量は単方向で延べ8000万人余りに達する。そのほか、軌道は時速200キロトールの既存列車と互換性があり、時速200キロ以上の既存列車は高速鉄道での運行が可能だ。

京滬高速鉄道は、全線でシームレス線路とバラストレス軌道を敷設、鉄道レール、牽引送電、通信信号などのインフラには、減振、減音、低エネルギー消費、少電磁妨害など環境保護措置を取っている。全線で防災安全リアルタイムモニタリングを実行、世界先進レベルの動力分散方式列車を運用し、集中運行管理、ダイヤコントロール、情報管理、設備監視を一体化した総合自動化システムにより集中管理される。また、全線で立体交差と全封鎖型線路を実現し、高架橋方式を優先採用して、最大限に土地資源を節約する。

鉄道部によると、同高速鉄道の建設は自主開発を軸に、高起点・高標準に立脚し、世界先進レベルを目指し、中国の自主知的財産権のある高速鉄道技術体系を形成する。建設資金面では、「積極的に市場化の資金調達方式を模索し、民間資本、法人資本、海外資本を導入して、多元化投資主体を構築し、多様な投資ルートを開拓する」という要求に基づき、各方面の積極性を十分に引き出し、通貨、実物、知的財産権、土地使用権など多様な出資方式を採用して、内外資本市場を利用した権益投資や債務融資を行い、多元投資主体、多種類資金調達ルート、多様融資方式を実現する。